【2月22日 AFP】顔、スタイル、肩書き、ユーモアのセンス──全てがネット上での出会いに重要なものだ。だが、相手を見つけるための最大の秘訣は、「名前」かもしれない。

 そう指摘するのは、出会い系サイトで最も多くの人に「見られて」いるのはハンドルネームがアルファベットの前半、「A」から「M」のいずれかで始まる人たちだったことを確認した研究者たちだ。

 研究を行ったのは英ロンドン大学クイーンメアリー校(Queen Mary University of London)のハリド・カーン(Khalid Khan)教授と同校バーツロンドン医科歯科学部(Barts and The London School of Medicine and Dentistry)のサミール・チョードリー(Sameer Chaudhry)氏。

 カーン教授らは出会い系サイトを利用する人たちがネット上で自分の魅力をどのように伝えようとするのか、それを見た人がそれに反応しているのかどうかに関する客観的データを収集すべく心理学、社会学、行動科学の各分野のジャーナルに過去に掲載された出会い系サイトに関する3938本の論文を調べた。

 そのうち86本に関連するデータがあり、そこから得られた結果を基に、「統計学者による出会い系サイト利用ガイド」ともいえる論文を専門誌「EBMジャーナル」(Evidence Based Medicine Journal)に発表した。

 カーン教授は「インターネット上で出会いを求める場合に重要な点はいくつかある」と指摘し、「ハンドルネームをアルファベット順の前半にある文字から始まる名前にすることの重要性は驚くほど大きい。学業成績や収入など成功の度合いを測るいくつかの基準は、名前の最初の文字がアルファベット順で前にあるほど高い傾向があることが分かっているからだ」と述べた。「その上、検索エンジンは名前をアルファベット順に並べているという事実がある」