【6月16日 Relaxnews】シンガポールの高級リゾートホテル、マリーナ・ベイ・サンズ(Marina Bay Sands)のカジノはこのほど、施設内のレストランでのフカヒレ提供を中止すると発表した。世界自然保護基金(WWF)や動物保護団体などはこの決定を歓迎している。

 国連食糧農業機関(Food and Agriculture OrganisationFAO)によると、シンガポールはフカヒレの取引において、香港に次いで世界第2位。WWFによると、世界中で毎年7000万頭以上のサメが殺され、そのフカヒレの多くが中華系の市場で消費されている。

 WWFシンガポールのエレイン・タン(Elaine Tan)事務局長は、この動きは「企業による持続可能性への先見性とリーダーシップ」の表れだとして同カジノを賞賛した。

 シンガポールの主要スーパーマーケットチェーンも2012年にフカヒレ製品の販売を停止しているほか、シャングリ・ラ(Shangri-La)やスイソテル・ザ・スタンフォード(Swissotel the Stamford)などの主要ホテルもフカヒレの提供を停止している。(c)Relaxnews/AFPBB News