【5月8日 AFP】握手の強さでその人の老化の進行や教育水準、さらには将来の健康まで分かる可能性があるとする研究が7日、米オンライン科学誌プロスワン(PLOS ONE)に掲載された。

 国際応用システム分析研究所(International Institute for Applied Systems Analysis)の研究チームは世界中の研究報告50本以上を精査した。

 結果、教育水準の高い69歳は、教育水準の低い65歳と同じ強さで握手をする傾向があった。これにより、後者の老化が約4年速く進行している可能性が示唆された。

 研究報告書の著者、セルゲイ・シェルボフ(Sergei Scherbov)氏はAFPの取材に「握手の強さに基づくと、教育水準の高い人は、低い人と比べて数歳ほど自分を若く感じている」と語った。

 研究チームはこの他にも、スウェーデンの若い男性100万人以上が徴兵検査の際に測定した握力をまとめた論文も分析した。その結果、握力の弱い人は早くに死亡したり、心臓疾患になったり、自殺したり、精神疾患を発症したりする可能性が大幅に高かった。

 研究チームは、握力と健康状態の相関性は多くの研究で見られたと述べ、「弱い握力は、死亡率、疾病率、その他の健康状態を明確に予測することが示された」と結論づけた。(c)AFP