【4月21日 AFP】任天堂(Nintendo)のポータブルゲーム機の草分け的存在であるゲームボーイ(Game Boy)が21日、発売から25周年を迎えた。ゲームボーイは既に生産終了となっている。

 任天堂が8ビットのゲームボーイを発売したのは、1989年4月21日。同じ年、旧ソ連軍がアフガニスタンから撤退し、中国では中国人民解放軍(People's Liberation ArmyPLA)が天安門広場(Tiananmen Square)でデモ隊を武力弾圧した。またベルリンの壁(Berlin Wall)が崩壊したのもこの年だ。

 小型のゲームカートリッジを挿入して使うゲームボーイの登場で、多くのユーザーは好きなゲームを好きなときに遊ぶことができるようになった。「スーパーマリオブラザーズ(Super Mario Bros.)」や「ドンキーコング(Donkey Kong)」といったゲームが世界的な人気を博すきっかけにもなった。

 東京在住のゲーム業界コンサルタントであるセルカン・トト(Serkan Toto)さんによると、過去には携帯ゲームと言えばゲームボーイを指していた時期もあったという。

 ゲームボーイでは、リンクケーブルを使って複数のユーザーが繋がることもできた。今日、利用者が数百万人に上るオンラインゲーム・ネットワークの原点ともいえる。

 ゲームボーイは数年前に製造中止となったが、初期モデルは約1億1900万台売れた。2001年に次世代の「ゲームボーイ・アドバンス(Game Boy Advance)」が発売されると、さらに8150万台を売り上げた。(c)AFP/Miwa SUZUKI