【2月28日 AFP】インド北部アグラ(Agra)で起きた殺人事件の容疑者が、被害者が飼っていたオウムの「情報提供」によって逮捕された。被害者の親族が27日、語った。

 オウムの飼い主だった55歳の女性は、今月20日にアグラ市内の自宅で何者かに刺殺され、自宅からは宝石類が盗まれた。親族らは、女性のおい(35)が近くにいたり、誰かがおいの名前を口にしたりするたびに、ヒーラ(ヒンディー語でダイヤモンドの意)と名付けられていたこのオウムが動揺した様子になることから、疑いの念を持つようになった。

 女性の義理の兄弟によると、親族らはオウムの前でさまざまな名前を口にしてみたが、反応はなかった。だが、おいの名前が出ると、オウムは金切り声を上げ、異常な行動を取ったという。

 親族らはこの情報を警察に通報。おいの手には女性の飼い犬にかまれた痕が確認され、凶器と盗まれた宝石類も発見されたため、おいは共犯者と共に逮捕・訴追された。

 アグラ市警の警視正もインドPTI通信(Press Trust of India)に対し、「容疑者の特定にオウムが大いに貢献した」と認めている。(c)AFP