ソウル市提供(c)news1
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【01月04日 KOREA WAVE】ソウル市内の図書館や区庁、福祉施設といった公共空間で、土を使わずに野菜を育てる「都市型スマートファーム(Smart Farm)」が注目を集めている。

ソウル市はこのほど、「未来都市農業モデル」の一環として、自治体と連携し、農地のない市街地の公共施設にスマートファーム10か所を設置したと発表した。

2024年は中区のシニアクラブや恩平区立図書館など6か所に導入。2025年は、社稷(サガジョン)マジュンマウル活力所や衿川区庁など4カ所に新たに設置された。

このスマートファームは、LED照明、養液循環システム、各種センサー、IoT(モノのインターネット)技術を活用し、植物の生育環境を自動かつ遠隔で制御。天候や季節に左右されず、安定した品質の作物を生産できるのが特徴だ。

特に、都市空間に適した「垂直型構造」を採用しており、限られたスペースでも高い生産性を実現している。単なる栽培施設にとどまらず、テクノロジー・人・自然が共存し、都市課題を解決する「革新的空間」として評価されている。

さらに市は、市民参加型プログラムを通じて、子どもたちが農作物の成長過程やスマート農業の仕組みを体験しながら学べる教育の場としても活用している。

一部の施設では、シニア世代が農作業や教育プログラムに参加し、自信や社会的つながりを得ている。収穫された野菜は、地域の困窮世帯への支援にも使われ、栽培・体験・学び・分かち合いが一つの空間で循環しているという。

体験に参加したある市民は「子どもと一緒に野菜の成長を間近で見ながら、自然や環境の大切さを学べた。都市の真ん中でこんな経験ができるとは驚きだった」と語った。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News