日の出時に鉄柵警備に取り組む陸軍第5師団「鍵部隊」の兵士(c)news1
日の出時に鉄柵警備に取り組む陸軍第5師団「鍵部隊」の兵士(c)news1

【01月04日 KOREA WAVE】韓国陸軍が兵士の生活・勤務・訓練環境の全面的な改善に取り組んでいる。「空間力」をキーワードとし、単なる居住空間の整備ではなく、組織の団結と戦闘力の土台となるような場を作り上げる構想だ。目標は2036年までに全軍を対象とした空間改革の完了。

陸軍第23警備旅団はすでに空間配置の再設計を実施し、生活環境と作戦効率の双方を向上させた。従来は各中隊が異なる階層に散在していたが、これを1階に指揮統制・業務空間、2階に生活空間、3階に共用空間(トレーニング室・休憩室)と機能別に分離した。

これにより、不審者警戒のための「不寝番」制度は廃止され、監視カメラの設置も2階のみに集中させることで効率化。結果的に警戒任務の負担が軽減され、監視の自動化が進んだ。

また、同一フロアで勤務することで幹部間の動線が短縮され、コミュニケーションの活性化や業務効率向上にも寄与している。

第52師団では、形だけの「見せかけ改善」を排し、兵士が「戻って来たくなる空間」を目指して共用空間の再編を進めている。分散していたトレーニング施設を統合・拡張し、最新のレンタル機器を導入。屋外グラウンドは人工芝とトラックに改修し、地元自治体と連携して地域住民も利用できる「軍民統合型」施設に転換中だ。

こうした改善により、兵士の服務満足度と自発的な活動意欲が高まっている。例えば、かつて高校サッカー部に所属していた兵士、クォン・ドヒョン上等兵は、再び運動を再開し、サッカー選手への復帰を志すようになったという。

空間力はキム・ギュハ陸軍参謀総長が掲げる重要改革キーワード。キム・ギュハ氏は2025年10月の国会国防委員会の国政監査で空間力を初めて公式言及し、11月の指揮書簡でも「空間革新を通じて人間中心の兵営文化を実現しよう」と呼びかけた。従来の“ソフトウェア”(意識や制度)改革に加え、“ハードウェア”としての物理的環境改善が不可欠だと強調している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News