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【12月23日 KOREA WAVE】韓国中小ベンチャー企業省は12月17日、2026年の業務報告を通じ、K-ビューティーをはじめとする消費財分野の輸出拡大と、AI・スマート製造に向けた中小企業支援政策を大幅に拡充すると発表した。来年は特に「金になるR&D(研究開発)」への選択的投資を強化する。

同省は「K-ソフトパワー」として注目される化粧品、食品、ファッションなど中小企業が強みを持つ分野の輸出を集中支援する方針を打ち出した。特に、K-ビューティーの輸出拠点を全国で1〜2カ所発掘し、“K-ビューティーの聖地”として育成するという。

関連施策として、初期生産資金を支援する「K-ビューティーローン」は、現在の200億ウォンから400億ウォンに倍増され、これまでは化粧品製造に限定されていた用途が、容器など副資材購入にも使用可能となる。

また、2026年までにK-ビューティーやK-フードなどの輸出戦略品目を180品目追加し、2030年までに累計500品目へ拡大する計画も掲げた。

韓国政府は、TIPS(Tech Incubator Program for Startups)プログラムの対象を850社から1200社に拡大する。これは、民間の投資家が先に出資した有望スタートアップに対して、政府が研究開発資金や商業化支援を行う官民連携型の支援制度。

加えて、米国のSTTR(中小企業技術移転支援)モデルを参考にした「韓国型STTR」制度の導入も計画。これにより、公共研究成果の中小企業への技術移転と事業化が加速される見通しだ。

環境分野では、欧州連合(EU)の「炭素国境調整メカニズム(CBAM)」に対応すべく、鉄鋼・アルミ業界の中小企業に向けた脱炭素R&D支援に50億ウォンを投入。加えて、上半期中には「中小企業カーボンニュートラル支援法」も制定される。

政府は中小製造業のAI活用を本格化させるため、2026年にスマート工場1295カ所を構築し、2030年までに累計1万2000カ所を目指すと発表した。

このうち、K-ビューティーやK-フードなど業種特化型のAIスマート工場を585カ所設置する。また、サムスン・現代など大企業と協力する「共生型スマート工場」も270カ所新設される。

中小製造企業へのAI導入を支援する「AXアドバイザー制度」も新設され、導入前後のコンサルティングを政府が支援。予算は87億ウォンが投じられる。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News