トランプ氏は「アルコール依存症的な性格」 首席補佐官が発言と米誌報道
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【12月17日 AFP】スーザン・ワイルズ米大統領首席補佐官(68)が米誌「バニティ・フェア」の衝撃的なインタビューで、ドナルド・トランプ米大統領を「アルコール依存症的な性格」と評したのをうけ、トランプは16日、ワイルズ氏を擁護した。
ワイルズ氏はまた、同インタビューで、J・D・バンス副大統領を「陰謀論者」、実業家イーロン・マスク氏を「変人」と呼ぶなど、トランプ政権の他の人物についても興味深い意見を述べている。
トランプ氏は以前、初の女性大統領首席補佐官であるワイルズ氏を「アイス・メイデン(氷のようにクールな女性)」と呼び、2024年大統領選の勝利を陰で支えた同氏の功績を称賛していた。
だが、バニティ・フェアのインタビュー記事を受けて、ワイルズ氏は今、間違いなく注目を集めている。同誌によると、この記事はベテラン政治ジャーナリストのクリス・ウィップル氏による過去1年間のインタビューに基づいているという。
ワイルズ氏はこの記事を「不誠実な構成の攻撃記事」と一蹴し、同誌がトランプ陣営について「圧倒的に混沌(こんとん)とした否定的な物語を描こうとしている」と非難。
「重要な文脈が無視され、私や他の人々がチーム(トランプ政権)と大統領について語ったことの多くが記事から省かれている」と述べた。
トランプ氏も米紙ニューヨーク・ポストに対し、ワイルズ氏が自分をアルコール依存症的な性格だと評したのは正しかったと擁護した。トランプ氏は酒を飲まないにもかかわらずだ。
トランプ氏は、「確かに私は酒を飲まない。皆さんもご存知の通りだ。でも、もし酒を飲んだら、アルコール依存症になる可能性が非常に高いとよく言っている。何でも自分に言い聞かせているが、本当にそうだ。私は非常に独占欲の強い性格だ」と語った。
バニティ・フェアは、NFLアナウンサーで、アルコール依存症だったパット・サマーオール氏を父に持つワイルズ氏が、トランプ氏は「アルコール依存症的な性格」で、「自分にはできないことは一切ない」という考え方で行動していると述べたと報じた。
ワイルズ氏は一連のインタビューで、1月に大統領に返り咲いて以来、前例のない大統領権限を行使してきたトランプ氏に対する「イネーブラー(甘い態度をとって悪癖を助長する人)ではない」「ビッチでもない」と述べた。