【12月16日 AFP】タイ政府は16日、再燃したカンボジアとの国境地域での紛争をめぐり、「侵略者」であるカンボジアが最初に停戦を発表すべきだと述べた。

タイ外務省の報道官は「タイ領土への侵略者として、カンボジアがまず停戦を発表するべきだ」と首都バンコクで記者団に語り、国境での地雷除去活動にカンボジアが「誠実に」協力する必要があるとも述べた。

今月再燃した国境地域での戦闘について当局は、兵士や民間人を含む少なくとも32人が死亡し、約80万人が避難したと発表している。

両国政府は、民間人への攻撃をめぐり非難の応酬を続けており、お互いに「自衛」を主張している。

タイ側の要求に対し、カンボジアは現時点で反応していない。

ドナルド・トランプ米大統領は先週、両国が13日夜からの停戦に合意したと主張。カンボジアのフン・マネット首相も停戦の提案を支持すると述べていたが、その後も戦闘は続いており、タイ政府も停戦合意は成立していないと述べている。(c)AFP