【12月16日 AFP】ロシア軍は16日、ウクライナ東部の要衝クピャンスクを掌握していると発表した。クピャンスクをめぐっては最近、ウクライナ側が複数地域での奪還を主張していた。

ウクライナ北東部を担当するロシア作戦部隊の責任者レオニード・シャロフ氏は「クピャンスク市はロシア第6軍の支配下にある」と国営タス通信に語った。

ロシア軍は11月にもクピャンスク占領を発表したが、ウクライナ軍はその後、市内のいくつかの地域を奪還したと主張していた。

シャロフ氏は、ウクライナ兵の「小規模なグループ」がクピャンスクへの侵入を日々試みているが「すべての地域はロシア軍の支配下にある」と主張した。クピャンスクはハルキウ地域の鉄道の要所だ。

ウクライナ政府は先週、クピャンスクの複数地区と近隣2地域の奪還を発表。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が現地を訪問する様子を撮影した動画を公開した。

ゼレンスキー氏の訪問は、ウクライナ軍が地域での「前進」を発表した直後に行われた。(c)AFP