上野動物園のパンダ2頭、1月に中国返還へ 期限を前倒し
このニュースをシェア
【12月15日 AFP】東京・上野動物園の2頭のパンダが1月に中国に返還されると、国内メディアが15日、報じた。これにより、50年ぶりに国内のパンダ飼育数が0となる可能性が出てきた。
2頭は中国のいわゆる「パンダ外交」プログラムの一環として日本に貸与されている。パンダは、1972年の外交関係正常化以来、両国友好の象徴となっている。
現在、国内で飼育されているパンダは、上野動物園のレイレイとシャオシャオのみ。しかし、朝日新聞などのメディアによると、双子は返還期限の2月を待たずに返還されることが決まった。
東京都は、2頭の返還について交渉を重ねてきたが、日経新聞によると中国側との折り合いがつかなかった。AFPの問い合わせに東京都はコメントを控えた。
東京都は新たな貸与を別途求めているが、レイレイとシャオシャオの返還前の実現可能性は低いと朝日新聞は報じている。
上野動物園は長きにわたってパンダ外交の恩恵を受けている。これまで、中国や米国の飼育施設と協力してジャイアントパンダの繁殖に成功してきた。
レイレイとシャオシャオは、2011年に到着し昨年中国に返還された母親のシンシンによって2021年に生まれた。(c)AFP