【12月14日 AFP】再燃したタイとカンボジアの国境地域での戦闘は14日、2週目に突入した。タイ政府は、米国のドナルド・トランプ大統領が表明した停戦合意を否定している。

両国は植民地時代に定められた約800キロの国境をめぐって対立しており、当局によると約80万人が避難を余儀なくされている。これまでにタイ兵14人とカンボジアの民間人11人の合わせて25人が亡くなった。

双方が衝突の原因を相手に押し付け、自衛を主張しながら民間人への攻撃を非難し合っている。

トランプ氏は停戦とその後の合意を支持し、12日には両国が戦闘を停止することで合意したと述べた。しかし、タイ政府は停戦合意は成立していないと述べており、両国政府は14日朝も衝突が続いていると発表している。

タイ国防省の報道官は、カンボジアが夜間に複数の国境周辺州に対し砲撃や爆撃を行ったと述べた。一方でカンボジア国防省の報道官は、タイが14日午前0時以降に迫撃砲や爆弾を国境地域に撃ち込んでいると反論した。(c)AFP