【12月12日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のレジェンドであるマイケル・ジョーダン氏が11日、米ストックカーレース「NASCAR」に対する反トラスト法(独占禁止法)訴訟で和解に達した。

ジョーダン氏が共同オーナーを務めるカーレースチームの23XIレーシングと、フロント・ロー・モータースポーツの両チームは、レースへの出場権や賞金分配を保証する新チャーターの署名を拒否し、契約が不公平で権利や収益が十分に与えられていないとしてNASCARを提訴していた。

訴状では、NASCARと最高経営責任者(CEO)であるジム・フランス氏は透明性を欠いた運営を行い、競争を抑制して各チームのオーナーやドライバー、スポンサー、ファンなどを犠牲にして不当に利益を得ているとしている。

この日発表された共同声明では、対立していた両者が和解に達し、NASCARが既存のチャーター保持者に修正条項を発することを認めた。金銭的な条件については明らかにされていない。

ジョーダン氏は声明で「この訴訟は最初から進歩のためのものだった」とし、「公平性を築き、未来に投資し、今後の意思決定に強い声を持つための基盤ができたことで、私たちは共に成長し、次世代にとってさらに良いスポーツにする機会を得た」と続けた。(c)AFP