米フロリダ州が死刑執行、今年18件目 強盗殺人犯
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【12月10日 AFP】米フロリダ州は9日、強盗殺人罪で有罪判決を受けたマーク・ジェラルズ死刑囚(58)に対し、薬物注射による死刑を執行した。
ジェラルズ死刑囚は、死刑執行停止を求める法的措置を断念した後、フロリダ州レイフォードの州立刑務所で午後6時15分(日本時間10日午前8時15分)に刑を執行された。
ジェラルズ死刑囚は、1989年にトレッサ・ペティボーンさん(当時33)宅に押し入り殴打・刺殺したとして有罪判決を受けた。
学校から帰宅した当時8歳の息子が、ペティボーンさんの遺体を発見した。
フロリダ州は今年、18件の死刑を執行し、全米最多。次いでテキサス州とアラバマ州がそれぞれ5件となっている。
テネシー州でも11日、同州で今年3件目の死刑執行が予定されている。ハロルド・ニコルズ死刑囚(64)は、カレン・プーリーさん(当時20)をレイプ・殺害した罪で有罪判決を受けており、ナッシュビルの州立刑務所で薬物注射による死刑執行を執行される予定だ。
米国では今年これまでに45件の死刑が執行され、2010年に46人が処刑されて以降、最多となっている。
今年執行された死刑のうち、37件は薬物注射、3件は銃殺、5件は窒素吸入(窒素ガスをフェースマスクに注入して死刑囚を窒息死させる方法)により執行された。
窒素吸入による死刑執行は、国連の専門家によって残虐かつ非人道的だと非難されている。
死刑は全米50州のうち23州で廃止、カリフォルニア、オレゴン、ペンシルベニアの3州では執行が一時停止されている。
ドナルド・トランプ大統領は死刑を支持しており、就任初日に「特に凶悪な犯罪」に対する死刑適用の拡大を求めた。(c)AFP