【12月9日 AFP】欧州気候監視機関「コペルニクス気候変動サービス」は9日、2025年が観測史上2番目に暑い年を記録する見通しだと発表した。

コペルニクスのデータは、地球の気温が産業革命前の水準を1.5度上回る見通しであることを裏付けるもので、これは2015年のパリ協定で合意された閾値を超えることを意味する。

月次報告によると、1~11月の平均気温は1.48度上昇し、「2023年と並んで記録上2番目に暖かい年」となった。

同機関で気候戦略を担当するサマンサ・バージェス氏は「2023~25年の3年間平均は、初めて1.5度を超える見込みだ」と述べ、「これらの節目は抽象的なものではなく、気候変動の加速を示している。将来の気温上昇を抑える唯一の方法は、温室効果ガスの排出を迅速に削減することだ」と語った。

先月は産業革命前の水準より1.54度高く、記録上3番目に暖かい11月となった。コペルニクスによると、平均地表気温は14.02度に達した。

上昇幅は小さく見えるかもしれないが、こうした変化はすでに気候を不安定化させ、嵐や洪水などの災害をより激しく、頻繁にしていると科学者らは警告している。(c)AFP