【12月7日 AFP】ウクライナ政府は6日、ロシア軍による無人機とミサイルの夜間攻撃で、エネルギー施設や鉄道が損傷し、数千世帯で暖房や水の供給が停止したと発表した。

ウクライナ空軍は、ロシアが653機の無人機と51発のミサイルを発射したと発表。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領もSNSへの投稿で「攻撃の主な標的はやはりエネルギー施設だった。ロシアの目的は、何百万人ものウクライナ人に苦しみを与えることだ」と述べた。

当局によると、チェルニヒウ、ザポリージャ、リビウ、ドニプロペトロウシクなどの地域のエネルギー施設が標的になったという。

オレクシー・クレバ副首相(復興担当)は、オデーサ地域では「9500世帯の暖房供給が止まり、3万4000世帯が水供給を受けられない状態が続いている」と述べた。

また、キーウの南西約70キロのファスティウ市では「主要な鉄道駅の建物が焼失した」とゼレンスキー氏は発表。国営ウクライナ鉄道によると死傷者は出なかったが「列車の運行が混乱している」という。

隣国モルドバの国営エネルギー供給会社も攻撃の影響を受けたと発表した。

モルデレクトリカはSNSに「ウクライナのエネルギーシステムへの攻撃を受け、相互接続ラインが限界に近づいている」とし、「予防措置としてルーマニアに緊急支援を要請した」と述べた。(c)AFP