ガザ停戦はイスラエルの「完全撤退」無しでは不完全、カタール首相
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【12月7日 AFP】カタールのムハンマド・ビン・アブドルラフマン・サーニ首相兼外相は6日、パレスチナ自治区ガザ地区の停戦について、米国や国連(UN)が支持する和平計画に基づき、イスラエル軍がパレスチナから撤退するまでは完全なものにならないと述べた。
外交会議「ドーハ・フォーラム」でサーニ氏は、「今まさに重大な局面にある…停戦はイスラエル軍の完全撤退とガザの安定がなければ成立しない」と述べた。
カタールは、米国やエジプトとともにガザ停戦を仲介した。10月10日の発効から2か月近くが経過する中、戦闘はほぼ停止している。
合意の第2段階では、イスラエルがガザから撤退し、暫定当局が統治を引き継いで国際安定化部隊(ISF)が展開される予定だが、まだ開始には至っていない。
アラブ諸国やイスラム諸国は、このISFへの参加に慎重であり、パレスチナ武装勢力と戦う可能性があることを懸念している。
ドーハでの会議に出席したトルコのハカン・フィダン外相によると、部隊に関する協議は続いており、指揮系統や参加国など重要な問題が残っているという。
フィダン氏は、第1の目的は「パレスチナ人とイスラエル人を分離すること」であるべきだと強調。「これが主な目標であるべきだ。その後、残された課題に取り組むことができる」と付け加えた。(c)AFP