【12月7日 AFP】実業家のイーロン・マスク氏は6日、欧州連合(EU)がX(旧ツイッター)に巨額の罰金を科したことを受け、2億3000万人のフォロワーに向けて「EUは廃止」されるべきだと発信した。

巨大テック企業を取り締まるEUの姿勢を試すものと注目された調査の結果、Xには5日、EUのデジタル規則違反により1億2000万ユーロ(約217億円)の罰金が科された。

この制裁はすぐに米国のドナルド・トランプ政権から批判を受けた。トランプ氏はマスク氏とともに連邦職員や歳出の削減の取り組みで歩調を合わせていたが、その後両者は決裂している。

罰金発表後にマスク氏は、「EUは廃止され、主権は各国に戻されるべきだ。そうすれば政府は国民をよりよく代表できる」とXに投稿した。さらにこのコメントがリポストされると、マスク氏は「本気だ。冗談ではない」と続けた。

欧州委員会は、デジタルサービス法(DSA)における透明性義務に違反したと指摘し、コンテンツ関連では初となる罰金を科した。

違反には、認証済みアカウントとされる「青いチェックマーク」の欺瞞(ぎまん)的なデザインや、研究者への公開データ提供の不履行が含まれるという。

さらにXは、広告に関しても十分な透明性を確保していなかったと欧州委員会は付け加えた。(c)AFP