【12月6日 AFP】ウクライナと米国の当局者による和平案を巡る協議は、6日に3日目が行われることになった。米側は、「実質的な進展」はロシアが戦争終結に応じる意思を示すかどうかにかかっていると述べた。

スティーブ・ウィトコフ米特使とトランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー氏は、ウクライナ代表団のルステム・ウメロフ国家安全保障・国防会議書記やウクライナ軍のアンドリー・フナトフ参謀総長と会談している。

この協議を前に、ウィトコフ氏とクシュナー氏は2日にロシア大統領府(クレムリン)でウラジーミル・プーチン大統領と米国の和平案について話し合ったものの、ロシア側はその一部を拒否している。

ウィトコフ氏は5日、マイアミでの協議の要旨をX(旧ツイッター)へ投稿し、「双方は、いかなる合意に向けた実質的な進展も、ロシアが長期的平和への真剣なコミットメントを示す用意があるかどうかにかかっているということで一致した」と述べた。

また、両国は「安全保障の枠組みに合意し、持続的な平和を維持するために必要な抑止力について議論した」とも記されている。

米側の和平案は、ロシアが戦場で奪えなかった領土を譲渡する代わりに、北大西洋条約機構(NATO)加盟という希望には及ばないながらも、ウクライナが安全保障の約束を得るものだ。ただし、ウクライナが得られる安全保障の具体的な保証は依然として不明となっている。

この和平案は当初ロシアに甘すぎるとの批判もあり、複数回修正されている。(c)AFP