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【12月06日 KOREA WAVE】話題を呼んだ韓国JTBCのドラマ『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語』が最終回を迎える中、原作小説を執筆した作家ソン・ヒグ氏(42)が若者や会社員に向けて「会社は本当に大切な場所だ」と語った。

ソン・ヒグ氏は11月28日、ラジオ『キム・ヒョンジョンのニュースショー』に出演。近年の若者の間に会社軽視の傾向があることを指摘しつつ、「少し“おじさん”のような言い方だが、職場で得られるものは非常に多い」と強調した。

「仕事を通じて学べることも多く、生活費や貯金も得られる。だからこそ、与えられた仕事には最善を尽くすべきだ」と、ソン・ヒグ氏は社会人としての基本姿勢を説いた。

自身も通勤ラッシュに揉まれながら通勤する生活を送り、「朝の地下鉄9号線に押し込まれながら、毎日頑張って出勤する人々は本当にすごいと思った」と語る。通勤や仕事の苦労を否定的に捉えるのではなく、「自分の存在意義を確認できる貴重なもの」として受け止めてほしいという。

一方で、キャリアの終盤に差し掛かる中高年に対しては「職場は利益に基づいて動く場所。だからこそ、『自分は職場にとってどんな存在か』『職場がなくなったら自分は何者か』を早いうちから考えるべきだ」とアドバイスした。

さらに「多くの人は退職後の人生について真剣に考えていない。考え始めると不安になって、結局は日々の業務に逃げ込んでしまう」と指摘。現実逃避のようでありながら、実は自分と向き合う機会を失っていると述べた。

「だからこそ、勤務時間中は目の前の仕事に全力を尽くし、退勤後には『自分には何ができるのか』を考える時間にしてほしい」と語った。

ソン・ヒグ氏は、実際に大企業で働いた経験をもとに本作をブログ連載し、2021年に書籍として出版。さらにWeb漫画やドラマとして展開された。現在は作家業の傍ら、YouTubeで不動産関連のコンテンツも発信している。

将来的には「ドラマや映画の脚本も手がけたい。中期的には優れたコンテンツ制作、長期的には図書館を建てて観光地にしたい。(コエックスの)スターフィールド図書館のように、人々が本を読まなくても、身近に感じられるような空間を作りたい。最終的には社会に還元して人生を終えたい」と、夢を明かした。

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