ギロチン廃止立役者の墓に落書き「永遠の感謝を。殺人犯、小児性愛者、レイプ犯より」、学生に執行猶予付き判決
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【12月4日 AFP】フランスの裁判所は3日、1981年に同国で死刑(ギロチンによる斬首刑)を廃止したロベール・バダンテール元法相の墓を冒涜したとして起訴された学生に対し、拘禁1年の執行猶予付き判決を言い渡した。
被告は、名門大学院の工学研究科に通う学生。
この事件は10月、バダンテール氏がパリにあるフランスの国家的偉人の殿堂パンテオンに祭られる数時間前に発生した。
地元当局によると、バダンテール氏の墓石に青い文字で「永遠の感謝を。殺人犯、小児性愛者、レイプ犯より」と書かれていた。
エマニュエル・マクロン大統領は即座に反応し、「彼の記憶を汚そうとした者たちは恥を知れ」とX(旧ツイッター)に投稿した。
被告はパリ郊外ナンテールの法廷で、自身は王政復活を目指す「王党派」であり、1月に極右政党「国民連合(RN)」の前身「国民戦線(FN)」の共同創設者ジャンマリ・ルペン氏の墓石が何者かに大型ハンマーで破壊されたことに憤慨していたと述べた。(c)AFP