アフガン、殺人犯の公開処刑執行 被害者遺族による「同害報復」
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【12月3日 AFP】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権は2日、殺人罪で「同害報復刑(被害者に加えた傷害と同じものを受ける。今回は被害者を射殺したので銃殺刑に処される)」を言い渡された男に対し、公開処刑を執行した。国連のリチャード・ベネット特別報告者(アフガンの人権状況担当)は「非人道的」だと非難した。
AFPの集計によると、2021年8月のタリバン復権以来、12件目の公開処刑となった。
当局によると、男は2025年1月、民家を襲撃し、女性3人を含む10人を射殺した犯人の一人。
目撃者はAFPに対し、東部ホーストの競技場で数千人が見守る中、被害者の遺族が男を3発撃ったと語った。
最高裁判所は、事件について「非常に厳密に、そして繰り返し審理した」後、男性1人を殺害したことに対する「同害報復刑」を言い渡したと述べた。
最高裁によると、被害者の遺族には恩赦が提示されたが、拒否した。
地元在住の見物人の一人は公開処刑について、「良い結果をもたらす」「今後、誰もあえて人を殺そうとしなくなるだろう」と述べ、見せしめの効果があるとの見解を示した。
当局が1日、人々に公開処刑への立ち会いを呼び掛けていた。
ベネット特別報告者は2日、公開処刑の執行前にソーシャルメディアで、このような行為は「非人道的で残虐であり、国際法に違反する異常な刑罰だ」「このような行為は止めなければならない」と述べた。(c)AFP