【11月29日 AFP】柔道、グランドスラム・アブダビ大会は28日、男子60キロ級が行われ、ロシアのアユブ・ブリエフが優勝を飾り、同国勢としては数年ぶりとなる自国旗の下でのタイトル獲得を果たした。

ブリエフはこれまで使用していた「AIN(中立選手)」ではなく「RUS(ロシア)」と記されたゼッケンを付けて大会に臨み、決勝ではモンゴル人選手に勝利した。表彰式ではロシア国旗が掲げられ、ロシア国歌も演奏された。

ロシア勢は、2022年2月のウクライナ侵攻開始以降は、中立選手資格となっていたが、国際柔道連盟(IJF)は27日にこれを解除しており、自国の旗の下で大会出場が可能となっていた。

ロシアの同盟国とみなされるベラルーシは、今年6月に復帰が認められていた。

ウクライナでの紛争が現在でも続く中での決定に、ウクライナ柔道連盟(UJF)は強く反発し、国際オリンピック委員会(IOC)の勧告に対する「公然の違反」と主張している。

ロシア国内では全面的な復帰が歓迎されており、柔道の黒帯を持つウラジーミル・プーチン大統領にとっても喜ばしい知らせとなった。プーチン氏はウクライナ侵攻以前、IJFの名誉会長兼大使を務めていた。

ロシア選手は、アブダビ大会に19人出場しており、来週の東京大会には23人が出場予定となっている。(c)AFP