台湾映画賞「金馬奨」 ファン・ビンビンが主演女優賞
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【11月23日 AFP】台湾の映画賞「金馬奨」の授賞式が22日行われ、中国人俳優のファン・ビンビンが主演女優賞を受賞した。ファンは授賞式には出席せず、電話で受賞スピーチを行った。
出演した映画『母なる大地(Mother Bhumi)』(マレーシア)では、普段の華やかな役柄とではなく、夫を失った農業従事者で呪術師という女性を演じた。
ファンは「役について監督から『あなたの顔を壊してもいいですか』と尋ねられたのを覚えている。私はためらわずに『ファン・ビンビンは全力で挑む準備ができている』と答えた」と語った。
また「この役は単なる外見の変化ではなく、私とキャラクターの魂の深い共鳴だった。このキャラクターは私の成長を導き、女性に内在する強じんな力をより深く理解させてくれた」と述べ、「中国の映画製作者として、今後もさらなる突破口を開き、作品を通じてより大きな価値と深い意味を伝えていきたい」と続けた。
「X-Men」や「Iron Man」シリーズにも出演するスター俳優のファンだが、2018年の脱税事件以降、中国でのキャリアは停滞している。
2018年の授賞式で台湾の監督が受賞スピーチで独立を支持する発言をして以降、中国の監督や人気俳優は金馬奨を避けるようになったが、昨年は中国からのエントリーが過去最多となった。(c)AFP