【10月31日 AFP】世界陸連は30日、元職員らが150万ユーロ(約2億6500万円)以上を着服していたと発表し、この事件を「組織的な窃盗」と表現した。

世界陸連によると、今回の窃盗に関連してコンサルタント1人と職員1人の契約を解除したほか、不正が発覚する前にすでに退職していた元職員1人もいたという。

セバスチャン・コー会長は、着服された金の回収に向けて「法の力を最大限に活用する」と述べた。

「多くの組織はこのような事件をうやむやにし、限られた情報で雇用を終了させることで、加害者が別の組織で詐欺や窃盗を続けることを可能にしてしまっている。われわれはそうした組織ではない」

世界陸連は、刑事捜査支援のため、詳細な情報を関係する司法および法的機関に提出したと明らかにしている。(c)AFP