【10月24日 AFP】陸上競技の不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」は23日、女子マラソンの世界記録保持者ルース・チェプンゲティッチ(ケニア)が、ドーピングにより3年間の資格停止処分を受けたと発表した。

昨年10月のシカゴ・マラソンで2時間9分56秒の世界記録を樹立したチェプンゲティッチは、今年3月に禁止薬物の利尿剤ヒドロクロロチアジドの陽性反応が検出され、7月から暫定的に資格停止処分を受けていた。

AIUによると、チェプンゲティッチは制裁を受け入れたという。

当初、利尿剤を摂取したことを全く知らないと否定していたチェプンゲティッチは、AIUによると「陽性反応の理由を説明できなかった」という。同選手はドーピングをしたことがないと主張していた。

しかし、チェプンゲティッチは後にその説明を変更し、陽性反応の2日前に体調を崩した際に「家政婦の薬」を治療のために服用したと述べ、この出来事をAIUの調査官に報告しなかったと主張した。

AIUのブレット・クロージア代表は「HCTZ(ヒドロクロロチアジド)の陽性に関するケースは解決したが、AIUはチェプンゲティッチの電話から回収された疑わしい資料を調査し、他の違反があったかどうかを確認する」としている。

クロージア氏は、チェプンゲティッチの2025年3月14日以前の記録などは有効だと確認した。(c)AFP