大谷はワールドシリーズに向け準備万端、ロバーツ監督
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【10月24日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、24日に行われるトロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ初戦を翌日に控え、万全の状態にある大谷翔平の準備は整ったと確信している。
二刀流の大谷は、ミルウォーキー・ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第4戦で3本塁打を放つと、10個の三振を奪ってチームをワールドシリーズに導いた。
ロバーツ監督はこの活躍が大谷にとっての吉兆だと考えている。昨年の大谷はニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズ第2戦で肩を負傷したため、優勝への貢献は控えめなものだった。
指揮官は、ブルワーズ戦での「野球史上最高の個人プレー」と称されるパフォーマンスが、今ワールドシリーズでの成功の起爆剤になる可能性があるとみている。
23日の会見でロバーツ監督は「健康な状態で臨めるのは素晴らしいことだ」「前回の試合の勢いをそのまま持ち込めるのは良いことだと思う」と述べた。
「昨年は、ただバッターボックスに立って何とかチームに貢献しようとする状態だったが、今年は大きなシリーズに臨む準備が整っている。相手は慎重に投げてくるだろうから、彼には賢く、規律を持ってプレーしてほしい。そうすれば彼自身にも、われわれ全体にも良い結果がもたらされるはずだ」
一方で大谷は同日の会見で、ブルージェイズについて「投打の総合力が高いチームだと思うので、手ごわい相手」とし、「今まで対戦してきたチームも本当に素晴らしいチームが多かった。それ以上に自分たちのチームに自信もある。チームの絆というか、そういうものに自信をみんな持ってる」と述べた。
大谷は、別の世界戦ではブルージェイズの一員だった可能性もあった。2023年のフリーエージェント(FA)時にはブルージェイズからの熱烈な勧誘を受けたが、最終的にはドジャースを選んだ。
ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督は、「彼が持っていったブルージェイズの帽子を持ってきてくれるといいんだけど」と、2年前の大谷との面談を冗談交じりに振り返り、大谷の愛犬デコピンに贈ったブルージェイズ仕様のジャケットの返却も求めた。
「でも彼は素晴らしい選手。結局はこうなるべきだったんだと思う」(c)AFP