全米で「ノー・キングス」抗議デモ 700万人がトランプ政権に怒り
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【10月19日 AFP】米国の全50州で18日、第2次トランプ政権に対する抗議デモが行われ、各地で「ノー・キングス(王様はいらない)」のスローガンが掲げられた。
主催者によると、ニューヨークからロサンゼルスに至るまで約700万人がデモに参加し、中西部の小都市やフロリダ州のトランプ氏の自宅近くでも実施された。
米首都ワシントンの連邦議会議事堂近くでは、数千人が「これが民主主義だ!」と声を上げた。
デモ参加者らは「ドナルド・トランプは去れ!」と唱和し、多くの人が星条旗を掲げたが、そのうちの少なくとも一つは逆さまに掲げられ、危機的状況を象徴していた。
カラフルなプラカードには「民主主義を守れ」と書かれたもののほか、移民取り締まり政策の中心機関である移民・税関執行局(ICE)の廃止を求めるものもあった。
抗議デモでは、共和党の実業家トランプ氏の強権的な手法、メディアや政治的対立者、不法移民への攻撃に対する批判の声が相次いだ。
ニューヨークのデモでは、69歳の参加者が「自分の国で民主主義が死ぬのを見るとは思わなかった」とブロードウェーを行進しながらAFPに語った。
「私たちは危機の中にいる。この政権の残酷さ、権威主義。家にじっとしているわけにはいかない」
ロサンゼルスでは、抗議者たちがおむつ姿のトランプ氏の巨大な風船を浮かべた。
テキサス州ヒューストンのデモでは、「戦う相手は無知。移民ではない」とのメッセージが掲げられた。移民政策研究所によると、ヒューストンの人口の約4分の1は移民で占められている。
AFPは主催者が発表した参加者数を独自に確認することはできなかったが、ニューヨークでは当局が10万人以上と発表し、ワシントンでは8000〜1万人が集まったと推定された。(c)AFP