陸上100m金ヤコブスにスパイ行為、伊リレーチームメートの兄に資格停止処分
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【10月10日 AFP】東京五輪の陸上男子4×100メートルリレーを制したイタリア代表の一員であるフィリッポ・トルトゥ選手の兄が、同五輪の男子100メートルで金メダルを獲得した、同じくイタリアのラモントマルチェル・ヤコブス選手を対象にスパイ行為をしたとして、計3年間の資格停止処分を受けた。同国陸上競技連盟(FIDAL)が9日、発表した。
トルトゥ選手の兄のジャコモ・トルトゥ氏は元陸上選手で、現在はミラノ・ラプターズ・クラブで会長を務めている。
トルトゥ氏は私立探偵事務所の協力を得て、ヤコブス選手の個人データへのアクセスを試みた。国内での報道によれば、ドーピングを証明するためだったという。トルトゥ氏はこの結果、連盟からそれぞれ30か月と6か月の資格停止処分を受けた。
一方でFIDALは、フィリッポ・トルトゥ選手は「兄の計画について全く関知していなかった」と明言している。
フィリッポ・トルトゥ選手とヤコブス選手は、東京五輪でイタリア史上初となる男子リレーの金メダルを獲得した。(c)AFP