高市早苗氏、日本初の女性首相就任へ
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【10月4日 AFP】4日に投開票された自民党の総裁選で、高市早苗氏(64)が新総裁に選出された。日本初の女性首相となる見込みだが、専門家は高市氏がフェミニズム的な選択肢であるわけではないと分析している。
国防と経済安全保障に重点を置いた強硬な指導者としての立場を取っている高市氏は、小泉純一郎元首相の次男で世代交代を掲げた小泉進次郎氏、そして経験豊富ながら面白みに欠ける林芳正氏との総裁選を制した。
国会での承認が得られれば、高市氏は日本初の女性総理大臣に就任する。過去5年間で5人目の首相となる。
有権者は、インフレや裏金スキャンダルの影響を受けて長年にわたって政権を握ってきた自民党から離れつつあり、反移民を掲げる参政党が支持を伸ばしている。
こうした有権者を取り戻すべく、高市氏は移民や外国人観光客に対して強硬な姿勢を示しており、これは総裁選でも重要な争点となった。
元経済安全保障担当相である高市氏は、過去に中国のアジア太平洋地域における軍事拡張に対して強い批判を展開してきた。
また、戦犯を含む約250万人の戦没者をまつる靖国神社を定期的に参拝しており、アジア諸国からは日本の軍国主義の象徴と見なされている。