コンゴ民主共和国でエボラ出血熱流行、42人死亡 WHO
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【10月2日 AFP】世界保健機関(WHO)は1日、9月初旬にコンゴ民主共和国で宣言されたエボラ出血熱の流行により、64件の感染が確認され、うち42人が死亡したと発表した。ただし、地域全体での感染拡大リスクは中程度となっている。
中央部カサイ州での再流行の発表を受け、コンゴの保健当局は約2週間前に、致死率の高いエボラ出血熱に対するワクチン接種プログラムを開始させている。
WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長はX(旧ツイッター)に、WHOとパートナーが政府主導の対応を支援していると述べた。
WHOは、国内でのさらなる感染拡大リスクは「高い」としつつ、地域全体では「中程度」と見積もっている。
今回の流行は防護装備の不足、不完全な接触者追跡、発見の遅れ、安全でない埋葬慣行などが要因となっている。
今回の流行は、ワクチンが存在する「ザイール株」によるもの。
コンゴで最も深刻だったエボラ出血熱の流行は2018~2020年にかけて発生し、約2300人が死亡した。(c)AFP