【9月30日 AFP】米ゴルフ界のレジェンド、トム・ワトソン氏は29日、米国選抜と欧州選抜による男子ゴルフの対抗戦、第45回ライダーカップで勝利を収めた欧州選抜を罵倒した御し難い米国ファンを非難し、「米国人として恥じている」と述べた。

ライダーカップは28日、米ニューヨーク州ファーミングデールのベスページ・ブラックコース(パー70)で最終日が行われ、欧州選抜が15-13で連覇を飾った。欧州選抜は米国ファンから容赦なく罵倒される中、3日間の激戦を制した。

矢面に立たされたロリー・マキロイ(北アイルランド)は28日、妻のエリカさんにビールを投げつけるなどした米国ファンの振る舞いを「受け入れられない」と非難した。

ライダーカップで米国選抜のキャプテンを務めたこともあるワトソン氏は29日、ソーシャルメディアへの投稿で、米国ファンの振る舞いは越えてはならない一線を越えたと述べた。

メジャー8勝を挙げているワトソン氏は、「ベスページにおける米国人観客の無礼でさもしい振る舞いについて謝罪したい」と投稿。

「元選手、元キャプテン、そして米国人として、今回の出来事を恥じている」と述べた。

マキロイは28日のプレー中、観客と何度も口論になり、ショットを打つ準備中に「黙れ」と罵声を浴びせた場面もあった。

また、観客の騒音のためにパットを控えた場面もあり、大会運営者がグリーン周辺に警察犬を含む追加の警備員を配置する事態にまで至った。

マキロイは29日に欧州選抜が勝利した後、「容認できない言葉遣いや侮辱的な行為が多々あった」「許されるべきではない行為だが、今週は明らかにそうではなかった」と語った。(c)AFP