スペインのユダヤ人団体、イスラエル選手への侮辱チャントを非難
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【9月26日 AFP】スペインのユダヤ人コミュニティー連盟(FCJE)が25日、サッカー同国1部リーグのビジャレアルに所属するマノー・ソロモン選手に向けられた、相手サポーターからの「イスラエルの殺人者」というチャントを非難した。
イスラエル代表のソロモン選手は、23日に行われたセビージャFC戦に途中出場すると決勝ゴールを決め、ビジャレアルを2-1の勝利に導いた。
一部のセビージャサポーターはパレスチナの旗を振り、同クラブのサポーターグループはソーシャルメディアで「エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン(セビージャの本拠地)にシオニストの居場所はない」と投稿していた。
ソロモン選手はSNSで、パレスチナ自治区ガザ地区を攻撃しているイスラエル軍を支持する投稿をしている。
FCJEは「イスラエル出身であることを理由にサッカー選手マノー・ソロモンが一部のセビージャファンから受けた耐え難い侮辱を非難する」「われわれは反ユダヤ主義、人種差別、外国人嫌悪のいかなる表現も非難し、共存と平等の価値に対するわれわれのコミットメントを再確認する」との声明を発表している。
ビジャレアルのサポーターの一部は、この夏にソロモン選手、そして性的暴行などの疑いで英国での裁判を控えているトーマス・パルテイ選手を獲得したクラブを批判している。
スペインのペドロ・サンチェス首相は先週、同国政府がガザでの「ジェノサイド(集団殺害)」とみなす行為を受け、イスラエルの国際スポーツ大会への参加を禁止するよう求めていた。(c)AFP