スペイン首相、パレスチナ国家の国連正式加盟を呼びかけ
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【9月23日 AFP】スペインのペドロ・サンチェス首相は22日、パレスチナ国家の国連加盟を認めるよう呼びかけた。同日これより先、米ニューヨークの国連本部でフランス主導の国際会議が開かれ、フランスなどがパレスチナの国家承認を発表した。
「この会議は一つの節目だが、これで終わりではない。これは始まりに過ぎない」とサンチェス氏は国連総会で述べ、「パレスチナ国は国連の正式加盟国でなければならない」と訴えた。
さらに、「パレスチナ国家がこの組織に加盟するプロセスは、他の国と同等の立場でできるだけ早く完了しなければならない」と強調した。
左派のサンチェス氏は、2023年10月7日のイスラム組織ハマスによる攻撃に応じてガザで行われたイスラエルの壊滅的な攻撃に対する最も声高な批判者の一人。スペインはアイルランドやノルウェーとともに、5月にパレスチナ国家を承認している。
サンチェス氏は今月、スペインで開催された世界最大級の自転車レースの一つ、自転車ロードレースのブエルタ・ア・エスパーニャの最終ステージを中断に追い込んだ数千人の抗議デモ参加者に対し、「深い敬意」を表明。イスラエルのギドン・サール外相はこれを受け、サンチェス氏を「反ユダヤ主義者」「嘘つき」などと表現した。(c)AFP