サッカー選手の殺害続くエクアドル 9月だけで被害者3人に
このニュースをシェア
【9月21日 AFP】サッカー元エクアドル代表のホナタン・ダビド・ゴンサレス選手(31)が19日に殺害されたと、地元警察が発表した。今月に入り、同国ではゴンサレス選手を含め3人のサッカー選手が殺害されている。
当局によるとゴンサレス選手は、コロンビア国境に隣接する沿岸のエスメラルダス州にある家屋内で銃撃を受けたという。同地域では麻薬組織が抗争を繰り広げている。身元が明かされていない2人目の被害者も、病院への搬送途中で死亡した。犯行動機については不明となっている。
ゴンサレス選手は現在2部リーグの22デフリオFCに所属。過去にはパラグアイのオリンピアやメキシコのレオンでもプレーしていた。
エクアドルサッカー連盟(FEF)や地元クラブは、ゴンサレス選手の家族に哀悼の意を表している。
今月10日には、南西部の沿岸都市マンタで2部エクサプロモ・コスタFCに所属するマイコル・バレンシア選手とレアンドロ・イェペス選手が銃撃を受けた。
バレンシア選手はその場で死亡が確認され、イェペス選手はその2日後にけがが原因で命を落とした。クラブは、選手たちが本来の標的ではなかった襲撃に巻き込まれたとしている。
エクアドルは世界最大のコカイン生産国であるコロンビアとペルーに挟まれており、現在では世界のコカイン供給の70%が同国から出荷されている。
ギャングの流入により、殺人率は2018年の人口10万人あたり6件から、2023年には過去最高の同47件に上昇。昨年は減少して同38件となった。(c)AFP