【9月14日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区で拘束されている人質の解放を求めるイスラエルの団体「人質と行方不明者家族フォーラム」は13日、同国のベンヤミン・ネタニヤフ首相が解放に向けて最大の障害であると述べた。

同団体は声明で、イスラエルがカタールで行ったハマス幹部会合への攻撃について、「人質の解放と戦争終結を妨げる唯一の障害は、ネタニヤフ首相であることが明白になった」と声明で述べ、「交渉が進展するたびに、ネタニヤフ氏がそれを妨害している」と続けた。

同日夜、ネタニヤフ首相はイスラム組織ハマスの指導者が戦争長期化の原因だとし、X(旧ツイッター)に「カタールに住むハマスのテロ指導者たちは、ガザの人々を気にしていない。彼らは戦争を終わらせないために、すべての停戦の試みを妨害してきた」とし、「彼らを排除すれば、人質解放と戦争終結の最大の障害が取り除かれるだろう」と投稿している。

団体側はこの発言を、人質を帰還させられないことへの新たな「言い訳」とし、「権力にしがみつくための時間稼ぎはもう終わらせるべきだ」と批判した。

「この停滞は、2年近く拘束され、辛うじて生き延びている人質の命を危険にさらし、死亡した人質の遺体の収容も妨げている」

2023年10月7日の大規模攻撃で、ハマスは251人の人質をイスラエルから拉致し、そのうち47人が現在もガザで拘束されている。(c)AFP