外食に出たトランプ氏にデモ隊がやじ「現代のヒトラー!」
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【9月10日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領(79)が9日に首都ワシントンのレストランで、抗議者らに「首都ワシントンを解放せよ! パレスチナを解放せよ! トランプは現代のヒトラーだ!」というシュプレヒコールややじを浴びせられる動画がソーシャルメディアで拡散している。
トランプ氏は、レストランの前で叫ぶ抗議者らに歩み寄り、数フィート離れたところで数秒間立ち止まり、頷きながら穏やかにほほ笑んだが、返事はしなかった。
数秒後、トランプ氏は「さあ行こうか」と言い、その場を片付けるよう合図した。
すると大統領警護隊(シークレットサービス)がパレスチナの旗を振る抗議者を移動させた。
レストランには、ブーイングをする人もいれば、「USA! USA!」とコールをする人もいた。
AFPは大統領警護隊と首都警察にコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
トランプ氏が一般庶民向けの飲食店で夕食をとるのは珍しいが、キャロライン・レビット報道官は、ホワイトハウスから数ブロック離れたレストランで「トランプ氏とそのチームがカニ、エビ、サラダ、ステーキ、デザートを楽しんだ」ことを認めた。
トランプ氏の外食には、J・D・バンス副大統領、ピート・ヘグセス国防長官、マルコ・ルビオ国務長官、スティーブン・ミラー大統領次席補佐官(政策、国土安全保障担当)、レビット報道官らが同行した。
ある動画には、バンス副大統領が客たちと握手し、食事を楽しんでと呼び掛けている場面が映っている。
食事に先立ち、トランプ氏は報道陣に対し、「首都ワシントンのレストランは今、活況を呈している」と述べ、州兵による犯罪対策強化のおかげだと自画自賛した。
代表取材を行った記者らによると、トランプ氏は通りの反対側の人々から大きな歓声を浴びたが、わずかながらブーイングも混じっていたという。(c)AFP