【9月8日 AFP】猛毒のドクツルタケ(タマゴテングタケ)を使った料理で3人を殺害したオーストラリアの事件で、裁判所は8日、被告の女に終身刑を言い渡した。33年後に仮釈放の可能性があるという。

エリン・パターソン被告(50)は、2023年7月、オーストラリア南東部ビクトリア州の自宅で食事会を開き、毒キノコ入りのビーフ・ウェリントン(牛肉のパイ包み焼き)を提供した。食事会には、別居中の夫サイモン氏の両親ドンさんとゲイルさん、母方の叔母ヘザーさんとその夫イアンさんを招いた。夫のサイモンさんも誘われたが「気が進まない」として出席を断っていた。

食事会に参加した4人のうち3人が肝不全を起こし、1週間以内に死亡。イアンさんのみが長期入院の末に回復した。

事件は「毒キノコ殺人」として世界的に注目を集めた。7月には殺人罪3件と殺人未遂罪1件について陪審団が有罪の評決を下しているが、動機は依然として謎のままだ。

メルボルン最高裁のクリストファー・ビール判事は7日朝、被告には後悔の様子が見られず、被害者とその家族に「深い傷」を与えたと指摘。「最大の刑罰を科すに値する」と述べ、終身刑を言い渡した。また、33年後に仮釈放の資格が得られるとし、その時点でパターソン被告は83歳になる。

公共放送ABCによると、パターソン被告は判決中ほとんど感情を示さず、一部の時間は目を閉じていたという。

被告は判決と量刑に対し、28日以内に控訴できる。(c)AFP