【9月5日 AFP】マルコ・ルビオ米国務長官は4日、パレスチナの国家承認を目指すフランスなどの国々を批判し、イスラエルが対抗措置としてパレスチナ自治区ヨルダン川西岸を併合する可能性があると警告した。

ルビオ氏は訪問先の南米エクアドルで記者会見し、イスラエルによるヨルダン川西岸の併合について、「決定事項ではない。イスラエル政界の一部で議論されているものだ。本日はこの件について意見を述べるつもりはない」「私が言いたいのは、これは完全に予測可能だったということだ」と述べた。

ルビオ氏によると、米国は各国がパレスチナを国家承認する意向を表明する前に、そのような動きはヨルダン川西岸の併合のような報復につながり、停戦を困難にするとの見方を伝えていたという。

また、ヨルダン川西岸に拠点を置くパレスチナ自治政府の地位向上を求める動きが、パレスチナ自治区ガザ地区を拠点とするライバルのイスラム組織組織ハマスを勢いづかせたという主張を繰り返した。「フランスがパレスチナ国家承認する意向を示したその日、その瞬間、ハマスは交渉のテーブルから立ち去った」と述べた。(c)AFP