「停戦後最も深刻」 UNIFIL、イスラエル軍による無人機攻撃非難
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【9月3日 AFP】国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は3日、イスラエルの無人機が停戦監視員付近に手榴弾4発を投下したと発表した。昨年11月の停戦以降、「最も深刻な攻撃の一つ」としている。
停戦は、イスラエルとイスラム教シーア派組織ヒズボラの間の1年以上にわたる敵対行為と2か月間の戦闘を終わらせたが、国連はそれ以降も、南レバノン地域の拠点に対する攻撃を複数回報告している。
UNIFILは「昨日の朝、イスラエル軍の無人機が、UNIFILの平和維持部隊が道路封鎖の解除作業を行っている近くに4発の手榴弾を投下した」と述べた。
暫定軍によると「1発はUN人員と車両から20メートル以内に、残る3発は約100メートル以内に着弾した」という。
これまで、イスラエル軍はAFPの取材に応じていない。
今回の攻撃についてUNIFILは「昨年11月の敵対行為停止合意以来、UNIFILの人員と資産に対する最も深刻な攻撃の一つ」と述べた。
UNIFILは現在、レバノン南部でおこなわれてるヒズボラの軍事インフラ解体作業を支援している。
UNIFILは、イスラエル軍に対して、マルワヒン村南東の事実上の国境付近で道路の封鎖解除作業を行う計画を事前に通知していたと述べた。
また、平和維持部隊の命を危険にさらす行為は、昨年の停戦の基礎となった2006年の国連安全保障理事会決議に違反するとし、「平和維持部隊や資産を危険にさらす行為、および任務への干渉は、決議1701および国際法の重大な違反であり、容認できない」と指摘した。(c)AFP