【8月31日 AFP】ラグビーのU-18フランス代表選手が、昨年南アフリカの海辺で行方不明になった事故に関与したとして、同チームのコーチングスタッフ2人に処分が下った。この一件に詳しい関係者が30日、明かした。

フランスリーグ・トップ14のスタッド・トゥールーザンに所属するメディ・ナルジシ選手(17)は2024年8月7日、南アで行われたU-18仏代表の合宿中にケープタウン近郊のビーチでリカバリーセッションに臨んでいた際、海に流された。この浜辺は危険なことで知られており、ナルジシ選手の遺体はまだ見つかっていない。

AFPが確認した辞令の写しによると、スポーツ省はフィットネスコーチを務めていたロビン・ラドージュ氏の公務員の地位剥奪を命じた。また元監督のステファン・カンボ氏は、1年の執行猶予が付いた2年の停職処分を受けている。

この処分についてナルジシ選手の父ジャリルさんは「最低限」としており、息子にこのビーチで泳ぐことを許可したのは「犯罪」だと述べている。

ジャリルさんは「息子のメディが戻ってくることはないが、ラドージュ氏らが解雇されるのは当然のこと。解任は最低限できることだ」と述べた。一方でカンボ氏が公務員の地位を維持していることについては、「道理にはずれている」と語った。

事故後に開始された刑事捜査では、仏南部アジャンの捜査判事が今年初めにラドージュ氏とカンボ氏を過失致死罪で起訴している。(c)AFP