スペイン閣僚、「イスラエル」チームのブエルタ出場見直しを要請
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【8月29日 AFP】スペインのシラ・アベド・レゴ青少年相は28日、自転車ロードレースのブエルタ・ア・エスパーニャに出場するイスラエル・プレミアテックに対する抗議を「暴力的な行為」と呼んだ大会幹部を批判し、同チームの出場を再考するよう求めた。
レゴ氏は、ブエルタの大会ディレクターを務めるハビエル・ギレン氏宛ての書簡で、パレスチナ自治区ガザ地区に対する「組織的暴力」で非難されている国家が支援するチームに対する、平和的な抗議活動を暴力と呼ぶことは「全く受け入れられない」と述べた。レゴ氏はまた、ガザでの飢饉(ききん)に関する国際的な警告と子どもたちへの人道的な影響を強調している。
抗議活動は、27日に行われた大会の第5ステージで発生。ソーシャルメディア上で拡散された映像には、「中立は共犯。イスラエルをボイコットせよ」とカタルーニャ語で書かれた横断幕を持つ3人が、大会関係者によって排除される様子が映っていた。
一部選手は減速を余儀なくされたが、事故は報告されていない。
ギレン氏は、大会主催者が警察に通報を行うと述べ、抗議を「暴力的な行為」と表現していた。
極左スマール党所属のレゴ氏はギレン氏に対し、イスラエル・プレミアテックの出場がブエルタの価値観に合致しているかどうかを検討するよう求めている。
レゴ氏は父方がパレスチナ系で、幼少期を一時ヨルダン川西岸で過ごした。(c)AFP