うつ病の原因は夫の侮辱…韓国・それでも親権は取れる?専門家が解説
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【08月19日 KOREA WAVE】夫の暴言と侮辱でうつ病になった韓国の女性が6日に報道されたYTNラジオの番組「チョ・インソプ弁護士の相談室」で、離婚した場合に親権を勝ち取ることができるか尋ねた。夫からは「精神疾患のある人間に子どもを任せられない」と攻撃されているというのだ。
女性は4歳と7歳の子どもを育てる専業主婦。夫は大手企業に勤めて安定したキャリアを積んできた。温厚で信頼できる人物だったが、結婚後は職場でのストレスを妻にぶつけ、暴言を浴びせたり、物を投げたりするようになった。風俗系の飲食店へ行った話をあけすけに話し、女性をあざ笑うような態度を見せることもあった。
家庭を守りたいという思いから女性は我慢を続けたが、限界に達し、女性はうつ病と診断された。その後も夫の攻撃は止まらず、症状は悪くなる一方。ついに離婚を決意した。
夫はすぐに応じたが、「お前は職もなく精神疾患がある。母親としての資格がないから親権は絶対に渡さない」と突き放されたという。女性は番組で「本当に私には育児の資格がないのか」と質問した。
これに対し、チョン・ドゥリ弁護士は「裁判所が親権・養育権を決定する際、最も重要視するのは子どもの福祉だ。職業や財産がなくても、安定した養育環境を整えられると判断されれば親権は得られる」と述べた。
また、「精神疾患があっても深刻でなければ問題にならない。むしろ原因が夫の浮気や家庭内暴力にある場合、離婚で回復する可能性があるため、子どもに悪影響を与えないと判断されれば親権は十分に認められる」と説明。むしろ夫の風俗通いが離婚理由になり得るとし、「客観的証拠を合法的に収集することが重要」と強調した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News