「いいじゃないか!」 ジャケット姿のゼレンスキー氏をトランプ氏が称賛
このニュースをシェア
【8月19日 AFP】国家の運命が服装の選択によって決まることは、ほとんどない。
だが、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、18日のファッション外交がドナルド・トランプ米大統領にロシアとの和平合意を支援してもらう助けになることを確かに期待していた。
ウクライナで生死を分ける事態が進行している一方で、ホワイトハウスの記者団の多くはゼレンスキー氏がスーツを着るかどうかに注目していた。
2月の会談では、ゼレンスキー氏はスーツではなく軍服風の服装をしていたため、右派の米国人記者に「なぜスーツを着ないのか」との質問を受けていた。
そのやり取りは、数分後にトランプ氏とJ・D・バンス米副大統領がゼレンスキー氏を「米国の支援に感謝していない」と非難する驚くべき展開の前触れとなった。
「信じられない、いいじゃないか!」とトランプ氏は、ホワイトハウスに到着したゼレンスキー氏のスマートな黒いジャケットと襟付きの黒いシャツを見て感嘆の声をあげた。
「これが一番いい服だ」と、テレビコメディアンから大統領に転身したゼレンスキー氏は冗談で返した。
■「あなたは6か月前と同じスーツ」
ゼレンスキー氏の服装に対する称賛は、大統領執務室内でも続いた。そこは前回の会談でゼレンスキー氏が屈辱を受けた場所だ。
「ゼレンスキー大統領、そのスーツは素晴らしいですね!」と、2月に質問をした米メディア「リアル・アメリカズ・ボイス」のブライアン・グレン記者が言った。
トランプ氏も同調し、「私も同じことを言った」と述べ、ゼレンスキー氏に「前回あなたを攻撃したのは彼だ」と伝えた。
「覚えている」とゼレンスキー氏は冷静に答え、同記者に「あなたは6か月前と同じスーツを着ている」と続けた。(c)AFP/Danny KEMP
