【8月16日 AFP】国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は15日、5月下旬以降に、パレスチナ自治区ガザ地区で援助を求めていた少なくとも1760人のパレスチナ人が殺害されたと発表した。この人数は、今月初旬に発表された数値から数百人増加している。

同事務所のパレスチナ領土担当官は声明で、「5月27日から8月13日までに、少なくとも1760人のパレスチナ人が援助を求めている間に殺害されたことを記録した。ガザ人道財団(GHF)の拠点近くで994人、人道物資を運ぶ車列沿いで776人となっている。これらの殺害のほとんどは、イスラエル軍によって行われた」と述べた。

8月1日に発表された死者数は、1373人となっていた。

ガザの民間防衛当局はこの日、人道支援を待っていた12人を含む、少なくとも38人がイスラエル軍の攻撃によって死亡したと発表。これを受けて、最新の数値が更新された。

ガザでのメディア規制や地域へのアクセスの困難さもあり、AFPは民間防衛当局とイスラエル軍が提供している死者数や詳細について独自に確認することができていない。

13日にイスラエル軍は、ガザ地区でイスラム組織ハマスを「打倒」し、残る人質全員を解放する目的とした新たな攻撃計画が承認されたと発表。ガザ市と付近の難民キャンプの制圧を意図している。

イスラエル軍は、「ハマスの軍事能力を解体」するために活動しているとし、部隊は「民間人の被害を軽減」するための予防措置を講じていると述べている。

ガザ市の住民はAFPの取材に対し、住宅地を標的とした空爆が頻繁に行われていると語っている。(c)AFP