【8月16日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は15日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と米アラスカ州のアンカレジで会談し、多くの課題で合意したと述べたが、和平合意を含むウクライナ侵攻に関する具体的な言及はなかった。

2022年2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、プーチン氏が初めて西側の地に足を踏み入れた。

会談後に行われた共同記者会見で、トランプ氏は「私たちは非常に生産的な会議を開催し、多くの点で合意した。残っているのはごくわずかな点だけだ」と述べ、「まだその段階には至っていないが、そこに至る可能性は非常に高い」とした。

プーチン氏は、「われわれの交渉は建設的で相互に尊重し合う雰囲気の中で行われた。極めて有益だった」と述べ、米ロの協力関係が必要だとの認識を示した。

トランプ氏が2回目の米ロ首脳会談について発言すると、プーチン氏は英語で「次はモスクワで」と語った。

両首脳は短い発言を行った後、記者団の質問には答えず、記者会見は終了。停戦や和平合意など具体的な進展に関する言及はなかった。

トランプ氏は今回の会談について、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領やNATO首脳と直ちに意見交換を行うと述べた。

ゼレンスキー氏は「戦争を終わらせる時が来た。必要な措置はロシアによって取られなければならない。私たちは米国に期待している」とSNSに投稿した。(c)AFP/Shaun TANDON