トランプ氏、新タスクフォースでロサンゼルス五輪への影響力を狙う
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【8月6日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は5日、2028年ロサンゼルス五輪に向けたタスクフォースを新たに設立し、自らがその指揮を執ることを発表した。ロサンゼルスは民主党の影響力が強い都市であり、共和党のトランプ大統領と頻繁に対立してきた。
タスクフォースは連邦政府と連携し、「五輪が安全で円滑かつ歴史的に成功するようにする」ことを目指す。この体制を通じて、トランプ氏とその側近らが大会運営に対してより大きな影響力を持つ可能性がある。
トランプ氏が委員長を務め、副大統領のJD・バンス氏が副委員長を務めるほか、政権内の複数の高官が名を連ねる見通し。
5日に組織の設立を命じたトランプ氏は、「五輪を安全に保つために必要なことは何でもする」と述べ、「州兵や軍の派遣も含まれる」と明言した。
トランプ氏は6月、カリフォルニア州知事ギャビン・ニューサム氏の意向に反し、同州の州兵を派遣するという異例の決定を下し、ロサンゼルス市や州当局の怒りを買った。ロサンゼルスでの連邦移民取締りに対する抗議活動を鎮圧するために必要だと主張していた。
タスクフォース設立発表の場には、ロサンゼルス五輪組織委員会の会長であるケーシー・ワッサーマン氏も同席した。
ワッサーマン氏は「史上初めて、五輪の聖火リレーを全50州で実施する」と述べ、「再び歴史を振り返る形でパークアベニューを走りたいということであれば、ぜひどうぞ」と語り、トランプ氏に聖火ランナーを務める機会を提案した。トランプ氏は2004年アテネ五輪の際、ニューヨークで聖火を運んだ経験がある。(c)AFP