【8月5日 AFP】中国は5日、今年の秋から無料の幼児教育を導入すると発表した。急速に進む人口減少への対策の一環となる。

「2025年秋学期から、公立の幼児教育施設での就学前年の保育料と教育費を免除する」と、中国の内閣にあたる国務院が述べた。

今回の発表は、3歳未満の子ども1人につき年間500ドル(約7万4000円)の補助金を支給するとの発表から、わずか1週間後に行われた。

中国の人口は3年連続で減少しており、国連の人口予測モデルでは、現在の約14億人から2100年までに8億人にまで落ち込む可能性があるとされている。

昨年の出生数はわずか954万人で、2016年と比べて半減した。2016年には、中国政府が30年以上続けてきた一人っ子政策を終了していた。

また、2023年には人口が約139万人減少し、中国は世界最多の人口を抱える国の座をインドに譲った。(c)AFP