【7月29日 AFP】オランダ政府は28日、イスラエルの強硬派閣僚であるベツァレル・スモトリッチ財務相とイタマル・ベングビール国家治安相をペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)に指定したと発表した。

カスパル・フェルトカンプ外相は、同日遅くに公開された議会への文書の中で、「彼らは繰り返し入植者によるパレスチナ人への暴力を扇動し、違法な入植地の拡大を推進し、ガザでの民族浄化を呼びかけた」と述べた。

オランダは6月、イスラエルの極右閣僚に対してEUが制裁を科すとするスウェーデンの提案を支持したが、この提案はEU外務理事会で全会一致の支持を得られず、実現しなかった。

オランダの発表を受け、スモトリッチ氏はX(旧ツイッター)への投稿で、欧州の指導者たちが「イスラム過激派のうそ」と「高まる反ユダヤ主義」に屈したと批判した。

ベングビール氏も、「たとえ『ヨーロッパ全土』への入国を禁じられても、イスラエルのために行動し続ける」とし、「テロが容認され、テロリストが歓迎される場所では、イスラエルのユダヤ人閣僚は望まれず、テロリストは自由で、ユダヤ人はボイコットされる」と反発した。(c)AFP